リナリナ猫瑞希ぱきゅう編【夢現の猫ライド】
第2話「楓……ワタシ、エディフェルじゃありません」

「……ここは立ち入り禁止領域です。即刻退去してください……」
「むっきーっ! そういう高圧的な態度ってムカツクわよね、あかり」
「志保〜カーギーに逆らちゃ駄目だよ〜」
「……もう一度言います……即刻……」
「不意打ちの志保ちゃんキック〜〜!」
「……瑞穂(毒虫)め!」

ドカカアアアアアアアアッ!

「ぎょああああああああああああっ!」
「悪いのは志保だけだよ〜あたしは関係ないのに……」

吹き飛んでいくインナー(普通の)リーフキャラの二人

「ちょっと、人の名前に毒虫なんてルビふらないでください!」
「…………毒虫(オリジナル瑞穂)!」

ドカカアッ!

「ばぎゅらあああああああっ!(醜い断末魔)」
「馬鹿な、みずぴー……出てこなければ(登場)やられなかったのに……」
「くすくす、命より出番が大事なんだよ」
「…………」

無言で次々にインナーリーフを蹴散らしていく楓のアルター(エディフェル)。
「楓お姉ちゃん、やりすぎだよ〜」
「…………毒虫(リーフ)が!」
「わっ!? いくらなんでもその発言はまずいよ、楓お姉ちゃん!」


ちゃんらちゃんらら〜 ♪ ちゃんちゃら ♪ ちゃららら〜 ♪

「飢えるのが恐いのかにゃ ♪ 飼われて生きて楽しいのかにゃ ♪ 売れるわけないと苦悩気取り、在庫余りまくりでも〜趣味なカップリング描くにゃ♪」
「リスクやマイナスならドーピング♪ 芸能界はサバイバル ♪ 白も黒と言った黒 ♪」
「ぱきゅぱきゅふぁいあ ♪ 大手のプライドなら捨ててしまえですの ♪ 入選か没か一つだけですの ♪ デビューするまでは〜 ♪」

           猫ライドOPテーマ(2番) 歌 猫瑞希、緒方理奈、御影すばる


本土(鍵)のとある研究室。
「うぐぅ〜」
「どうした、あゆ?」
「あ、祐一君。リーフの大震災(大暴落)の理由が解らないんだよ」
「それはお前だけだ……自分で死ぬまで考えてろ」
「うぐぅ〜……教えてくれてもいいのに……祐一君意地悪だよ」
「だったら、実際に行って見てこい」
「うぐぅ!? あんな常識では計れない化け物がいっぱい居る所に!?」
「多分、向こうもお前にだけは言われたくないだろうな…………いいから、行け!」
「うぐぅうううううううううううううっ!?」



ロストリーフ都市部『全年齢版(コンシュマー)』。
壁1枚を隔てた、秩序と経済が一応保たれている場所。
「うぐぅ…………結局、来ちゃったよ……」

キキッ!(急ブレーキ) バアアアアアアン!(あゆを弾き飛ばす車)

「うぐぅ!?」
「あははーっ ♪ あなたが月宮さんですか?」
「うぐぅ? 佐祐理さん?」
「あははーっ ♪ 違いますよ ♪ カーギーのつかいであなたを迎えに来た緒方理奈といいます ♪」
「理奈さん?」
「はい ♪ それにしても無傷とは流石ですね ♪ 普段から人を轢き逃げするのに慣れてるからですか?」
「うぐぅ! ボク、轢き逃げなんてしないよ!」
「でも、よく祐一さんにぶつかってましたね ♪」
「うぐぅ……でも、それは……」
「食い逃げで足腰鍛えてますしね ♪」
「…………て、なんでそんなことまで知ってるの!?」
「あははーっ ♪ それは……」
「秘密です ♪」
「………………」
「さあ、車に乗ってくださいね ♪」


「……それにしても、カーギーにしては随分若いんだね、佐祐……理奈さん?」
「あははーっ ♪ エルクゥはみんな同じよう年齢ですよ ♪」
「エルクゥ!? じゃあ、アルター……」
「あははーっ ♪ 理奈のアルターは……サウンド・オブ・ サイバーフォミュラー♪」

ジャキャン! ガキャアン!

一部が粒子分解して再構成され、変形していく車

「メッサーウイングスパイラル ♪ ♪ ♪」

ズドオオオオオオオオン!

「うぐぅぅぅぅぅっ!?」
「あははーっ ♪ 理奈はなんでも速くすることができます ♪ 月刊少年ジャンプより週間少年ジャンプの方が面白い ♪ 20年かかっても馬鹿には面白い小説は書けません ♪」
「それは速さと関係ないんじゃ……」
「メッセージスキップを利用すれば多くのゲームをクリアできる ♪ 人生に置いて大切なのは速さと人気と強さ ♪ それが理奈の持論です ♪」

ドゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

「うぐうう……」
「あははーっ ♪ また世界を縮めてしまいました ♪」


30分後

「あははーっ ♪ なゆさん、楓さんの活躍を見に行きませんか?」
「うぐぅ! あゆだよ!」
「あははーっ ♪ 失礼しました ♪ じゃあ、車で出かけましょう ♪」
「うぐぅぅ!? また、アレに乗るのは……」
「行きますよ ♪」
「辞めて……うぐぅ〜!」

「なゆさん、理奈は家庭用移植は素晴らしいと思っています ♪」
「だから、あゆだよ……」
「音声追加 ♪ シナリオ追加 ♪ CG追加 ♪ さりげないバグ修正、挙げ句のはてには新キャラ追加 ♪ しかし、移植には時間がかかって、その間にブームが去ってしまいます……しかし、理奈ならその時間を著しく短縮することができます ♪」
「うぐぅぅ……だから、あゆ……」

キキキッ! ズドオオオオオオオオオオオオオオオン!

「……うぐぅ……死ぬかと思ったよ……」
「あははーっ ♪ あははーっ ♪ また世界を縮めてしまいました ♪」
「……うぐぅ? ホントにここでいいの? 誰もいないよ」
「あははーっ ♪ あははーっ ♪ あははーっ ♪」
「うぐぅ!? まさか!?」
「なゆさ〜〜ん ♪(ルパンダイブ)」
「うぐぅ! ボクには祐一君が……」
「あははーっ ♪ 冗談に決まっているじゃないですか ♪」
「うぐぅ、脅かさないでよ……」
「あなたを見ているとマルチさんを思い出して気分が悪くなりますから ♪ 手を出すわけないじゃありませんか ♪」
「うぐぅ? マルチって誰?」
「あははーっ ♪ こっちの話です ♪ はい、双眼鏡です ♪」
「うぐぅ、ありがとう……」


暴れまくった挙げ句あっさりと猫瑞希に倒される瑞穂。
猫瑞希をタコ殴りにする楓(エディフェル)……といった光景が双眼鏡の中に映し出されていた。

「うぐぅ……化け物だよ、あの戦闘能力……」
「あははーっ ♪ だから、あなたみたいな貧弱で無能な人はさっさと本土(鍵)に逃げ帰った方がいいですよ ♪」
「楽しげにそこまで酷いこと言わないでよ……」
「堀江由衣のボイス人気だけで生きていける所じゃありません ♪ ここはそういう土地なんですよ ♪」


「ぱきゅう? 猫瑞希さん、どこですの〜?………て、すばるの出番これだけですの!?」


「……あなたは社会に必要ない野良猫です」
「…………ぶっ潰してやるにゃあっ!…………主役なのにセリフか一つしかないにゃ!?」


出張版次回予告
「……あれ、昨日も次回予告しなかった?」
「珍しく連日更新です。Kanon(雪国)編も入れると三日連続ですね」
「…………」
「なんでも、カノン・プリンセスの続きを書くつもりだったんですが……今日、猫ライドに『感想(続編希望?)』があったんで、嬉々として一気に書いちゃったそうです」
「……単純ね……」
「だって、普段は感想どころか、酷評やクレームすら貰えないことが殆どですから………………」
「……クレームが欲しいの?」
「誰○の悪口書くなってお手紙が来なかったのを以前残念がってました」
「……馬鹿ね……」
「否定はしません。そんなわけで、今回のテーマは……」
「……主人公の出番が一言?」
「元ネタの第2話の最大のポイントはそこですね、アレのせいで、主人公が誰だか解らないって言われたりしてましたし……」
「……声優の格では向こうの方が上だしね……」
「ちなみに、猫ライドの第2話のテーマは理奈さんの『また世界を縮めてしまった』の方ですね」
「……なぜか、真っ先に配役が浮かんだんだそうね……」
「逆になぜか、最終的にあゆさんが担当することになったキャラの方は悩みまくったそうです。ミ○リさんとイメージなり設定なり外見なりがかぶるキャラが浮かばなかくて……」
「……で、なぜ、あの子が選ばれたわけ?」
「消去法です」
「消去法?」
「このキャラはあの役が似合う、このキャラはまだとっておきたい……と考えた結果、一番どもでもいいキャラが選ばれました」
「………………」
「良かったですね、香里さん、選ばれなくて」
「………………」
「ある役が香里さんに似合いそうという理由が無ければ、きっと選ばれていたでしょうね」
「……どういう意味よ!?」
「さて、次回ですが……」
「…………」
「K・P、ぱぎゅう編、Kanon(雪国)編のどれかですね」
「……そんなこと言って、また別の作品ていうオチじゃないでしょうね……」
「……香里さん、予想屋になれるかもしれませんね。大穴狙いですか……」
「……なりたくないわよ、そんなもの……」
「では、K・P◎ Kanon(雪国)編○ ぱぎゅう編△ 新作×……というこで、次回を予想してお楽しみください」
「……まあいいわ。というわけで、またね。もし良ければ来週(次回)も見てね」
「誰よりも速く、それが人のサガなのか……」



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