リナリナ猫瑞希ぱきゅう編
第1話「夢現の猫ライド」


「夢を……夢をみていましたの。夢の中であたしは猫耳の生えた女の子になって、何かと戦っていましたの……」


ちゃんらちゃんらら〜 ♪ ちゃんちゃら ♪ ちゃららら〜 ♪

「奪えにゃ! 全てにゃ! その手でにゃ! 目覚めた本能(猫耳)体を駆けめぐ    るにゃ〜 ♪」
「夢や愛なんて都合のいい妄想♪ 全年齢版(コンシュマー)踏みしめ 果てしない18禁版へと手を伸ばす〜 ♪」
「ぱきゅぱきゅふぁいあ ♪ そう大胆に魂に火をつけますの ♪ 逃げ場なんてありませんの ♪ 落とせない原稿を描き上げるまでは〜 ♪」

               猫ライドOPテーマ 歌 猫瑞希、緒方理奈、御影すばる


誰彼落下(発売)、DC版こみパバグ地震(バグだらけ&そのこと黙殺)といった大震災で葉っぱ市はロストリーフ(無秩序都市)と化しました。そして、ネイティブリーフキャラといったアルター(原作にない能力、設定)をもったキャラが生まれるようになりました。


「猫瑞希さん、今日の稼ぎはこれだけですの?」
「にゃああ…………」
「甲斐性なしのろくでなしですの☆」
「そんな酷いこと言わないで欲しいにゃ……」
赤毛を横ポニーにした、なぜか猫耳が生えてる少女の名前は猫瑞希(猫瑞希についての詳しい説明はリナリナ瑞希シリーズ及びQOHごった煮ドラマ参照)。
「クズでノロマの野良猫も追加して欲しいですの?」
ですのですのと言っている黒髪の少女の名前は御影すばる、猫瑞希の扶養家族という設定だが、傍目には、彼女が猫瑞希の飼い主のようにしか見えなかった。
「お米も野菜も残り好きないですの。明日から、猫瑞希さんのご飯はキャットフードに格下げですの」
「にゃんですと!?」
「猫瑞希は居るかにょ〜、仕事を持ってきてやったにょ〜」
窓から、猫耳帽子をかぶり、エプロンドレスのような物を来た少女が姿を現す。
「また、お前かにょ、ティリア……」
「またじゃないにょ! 今初登場したところにょ!」
「どうぞ、お上がりくださいですの、ティリアさん」
「すばるちゃんは良い子にょ〜新入りの立場をよくわきまえてるにょ」
「古株すぎて、誰も知らない奴には言われたくないにゃ……」
「カクテル生まれに指摘されたくないにょ……」
「ぱきゅう、喧嘩は駄目ですのよ☆」
この場で一番大人のは、一番新しい(新キャラの)少女だった。


「ついに私が大活躍する時が来たんですね」
「くすくす、普通の小説形式(セリフの前に名前が付いてない)だから、名乗らないと誰が喋ってるのか解らないよ」
「るりるりはなんとか口調で解るわね……ちなみにあたしは……」
「くすくす、アフロなさおりんだね」
「アフロじゃないわよ!」
「…………あの……」
「ちなみに、最初に喋った、どう足掻いても目立てないのがみずぴー(瑞穂)だよ」
「……私が……主役……」
「無理よ、みずぴー……あたし達3人の中ですら自己主張(目立てない)できないのに」
「ううう……」
「くすくす、状況説明するよ。チンピラのボス気取りのみずぴーが暴れてるんだよ」
「縄張り争いって奴ね」
「いくら、みずぴーが最弱最低のキャラでも、一般人(名前もCGも無いキャラ)よりは強いから調子に乗って暴れてるんだよ」
「この作品では、リーフキャラ(名前とCGがあるキャラ)=アルター使いなわけね?」
「くすくす、その通りだよ。そして、名前もCGも無いキャラはセリフも無く倒されていくんだよ、『みずぴーごとき』にね」
「ごとき……酷すぎる……」

キキキッ! バアアアアアアン!(車に跳ね飛ばされる瑞穂)

「ティリア、このポンコツ(車)買い換えた方がいいと思うにゃ」
「にょ? 何か轢いたかにょ?」
「きっと気のせいにゃ。それで、あたしは何をすればいいにゃ?」
「ここで暴れてるアルター使いを倒せばいいにょ! 倒したら100円やるにょ!」
「安すぎるにゃあ! そんなんじゃまた、すばるに怒られるにゃ! せめて500円は欲しいにゃ!」
「200にょ! これ以上は出せないにょ!」
「じゃあ、400でいいにゃ!」
「………………うう……」
車の下からうめき声を上げながら這い出してくる瑞穂。
「もしかして、コレにゃ?(瑞穂を指さす)」
「あたしの車が轢いて倒したから、お金は払わないにょ!」
「……うう……とことん馬鹿にして……でも、今の私にはアルターがあります……見せてあげます、私のアルター……香奈子ちゃん!!!」
瑞穂の背後で光の粒子が人の形をとっていく。
「喰うううううっ! めしいいいいいいいいいいっ!」
「にょお!? 巨大にょ! 戦隊物の怪人の巨大化サイズの香奈子にょ!」
「とても分かり易い説明ありがとうにゃ。さて、ここからがあたしの見せ場にゃ」
猫瑞希の右腕が、瑞穂の香奈子と同じように、一度光の粒子に変化し、それを再構成していく元とは微妙に違う姿に……。
「猫グローブにょ!?」
猫瑞希の右腕は、人間の腕から、ファンタジー物によくある『猫の手』に変化していた。
「そんなチンケなアルターに私の香奈子ちゃんは負けません!」
「めしいいいいいいいいいいいいいいっ! 猫丸かじりいいいいいいいいいいっ!」
猫瑞希に襲いかかる巨大香奈子。
しかし、猫瑞希は不敵な笑みを浮かべると、右腕に力を込める。
「衝撃のファースト猫パンチにゃ!!!」

ドコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

「べぶわあわああああああああああああああっ!」
醜い断末魔を上げ、アルター(香奈子)ごと消し飛ぶ、瑞穂。
「まあ、みずぴーじゃこんなものだよね、るりるり」
「くすくす、そうだね」
「この程度にゃ? 全然歯応えないにゃ〜 ♪」
「……では、私が相手をしましょうか……」
「にょおおお!? カーギーにょ!」
「カーギーにゃ?」
「本土(鍵)の手先にょ! しかも、アルター能力を持つ『エルクゥ』部隊にょ!」
「…………」
エルクゥのおかっぱな少女がゆっくりと近づいてくる。
「1000円にゃ! 1000円で時間を稼いでやるにゃ!」
「にょ……解ったにょ!」
ティリアとその他の人達が逃げ出すのを確認すると、猫瑞希は右腕に再び力を込める。
「撃滅のセカンド猫パンチにゃ!!!!」
「……エディフェル」
「にゃあっ!」
少女の前方に出現したアルター(エディフェル)の拳が、猫瑞希に直撃した。
「そんにゃ……あっさりと……」
先に殴りかかった猫瑞希が逆に殴られたのは理由があった。とても単純で致命的な理由が……。
「……腕の長さが違います……」
「しまったにゃ!」
「…………」

ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカッ!

エディフェルにタコ殴りにされる猫瑞希。
「まだにゃ……まだ終わってないにゃ……抹殺のラスト猫パンチにゃああああっ!!」
「……愚かです」

ズガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!


「夢を……夢を見ていたですの。夢の中のあたしは、どうにもならないことをどうにしかしようとする猫耳少女になっていたですの。その人はとってもお馬鹿さんでしたが、一生懸命でしたの。あたしは叫びました、ふぁいとですの☆ がんばるですの☆ そう強く思い続けていたですの……」



出張版次回予告
「久しぶりのカノン・プンリセス、楽しんで……」
「香里さん、香里さん」
「何? 天野美汐さん……」
「ここ、場所(作品)が違います……一応『新作』みたいです」
「………………」
「………………」
「だって、数ヶ月前、カノン・プリンセスを書きかけで放置してたじゃないの……それをやっと書き上げたんじゃないの?」
「それは今だに書きかけのままみたいです。放置してる間にネタの旬が過ぎてしまって、一から書き直した方がいいかもしれない内容ですね」
「……馬鹿ね……」
「否定はしません。もうゾイドネタは時期を外しすぎてて恥ずかしいです。あ、でも最近ゾイドで新しいニュースがあるんですよ」
「何?」
「漫画ゾイドの打ち切りとその裏で渦巻く陰謀」
「……漫画ゾイド読んでなかったくせに、そういう話には興味持つのね……」
「後、放送枠変えて復活しようとしたアニメゾイドの話の真相とか……」
「話ずれ過ぎよ……」
「じゃあ、この作品について語りますね。カノン・プリンセス書いてた時からやりたかった二つのネタの一つですね。なんだかんだ言いながら、原作放送中のアニメの中で一番『ある意味』楽しみにしている作品が元ネタですね」
「『ある意味』ね……」
「最高の馬鹿アニメと言ってました」
「それって、誉め言葉なの?」
「馬鹿でも、くだらなくても、面白ければ価値があるんです。あくまで『ある意味』ですが……」
「それで、もう一つの方はどうしたの?」
「資料が手に入らなく(番組が見れなく)なったので、企画倒れしたようです」
「…………」
「この作品と偶然?テーマがかぶっていまして、二つを混ぜて一つの作品で済ませようという選択肢もあったようですよ」
「この作品にテーマなんて……あるの?」
「葉っぱVS鍵」
「…………勝負にならないわね……」
「ええ、相手が弱すぎるとイジメになってしまいますから……小国と大国で戦争してもつまらないものですしね……。まあ、それはともかく、この話は今回で一発ネタとして終わった場合は、そのテーマまで辿り着いていませんね」
「続けるの、こんな話……?」
「反響次第です。基本的は場繋ぎですから……」
「場繋ぎ?」
「流石にこれ以上、作品を何もアップしないのはサボってるみたいでまずいと思ったみたいです」
「確かにね……」
「カノン・プリンセスはまだとある理由で書けませんので……」
「ああ、後1人攻略しないといけないのね……」
「ええ、すごくスローペースでプレイしてますので」
「まあ、次こそカノン・プリンセスであることを祈りつつ……」
「今宵はここまでにしたいと思います。はい、香里さん、カンペ」
「えっと、これを読めばいいのね?」
「はい、若本○夫の声で読み上げてください」
「無茶言うわね…………じゃあ、読むわよ……『ロストリーフ、都市部(鍵)の華やかさとは裏腹に、プライドだけが渦巻く落ち目の地、やる気を削ぐコマンド入力、最低な音声、横行する不具合……すばるの魅力を呑み込むほどに……傷は簡単には癒えない』」
「できるじゃないですか、若本○夫……」
「……真のヒロインは七色の声を使い分けるのよ」
「男の声も出される必要があるのですか?」
「……では、次こそはカノン・プリンセスで会いましょうね、さようなら……」
「誤魔化しましたね、まあいいです、では、今回はここまでということで…………目覚めろその魂!」


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