猫耳王ごった煮モンスターズ　鍵のカード編
第１回

「F&C神の攻撃！　アルティメットキャロットストリームにゃ！」
「あははーっ ♪　偽りの神は消えてください ♪　これが本物の神ですよ ♪」

ギュウガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！

「にゃおおおおおおおおおおお！？　あたしのF&C神が…………お前、いったい何者にゃ……」
「あははーっ ♪　佐祐理の正体はまだ秘密ですよ ♪」
「言ってるにゃ……」
「あははー ♪」

グシャッ！

「にゃああああああああああああああああああああああああああああっ！」

猫瑞希の断末魔から新たなる物語が始まる。



前回までのあらすじ（未放送分のダイジェスト）

「同人黒魔術の儀式！　芹香とセバスチャンを生贄に捧げるにょ！　便利な死神コモード・セリカ降臨にょ！　光（セバス）と闇（セリカ）の融合が生み出したコモードの宿りし、至高にして崇高な死神の中の死神……レミィこれがあたし達の切り札にょ！」

コモード・セリカ　攻撃力２８００　防御力２６００

「流石……ティリアBOYと言っておきましょうカ……」
「これが同人の力にょ！」


「邪神！　１００円セール誰彼！　ティリアBOY、このターンで王国のデュエルに終止符がうたれるでしょう……ユーの敗北という残酷な審判によって」

１００円セール誰彼　攻撃力０　防御力０

「１００円セール誰彼の特殊能力！　アハハハ！　コモード・セリカは呪縛され、さらに１００円セールに吸収されマス」
「それはどうかにょ？」
「ホワッツ！？　瑞穂！？」
「さらにセットしておいた増殖のカードの力で無限に増え続けるにょ！　全ての瑞穂は１００円セール誰彼に吸収されるにょ」
「１００円セール誰彼の全身に無数の瑞穂が取り込まれたネ……」
「にょにょにょっ、瑞穂の特殊能力は敵に触れた瞬間爆弾となり爆発する能力にょ」

ドゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオン！

「この瞬間にコモード・セリカの呪縛は解けるにょ！　覚悟は良いにょ、レミィ。あたしのターン！　コモード・セリカの攻撃！　滅びの大鎌セバス・アルティメット！」

ズガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！

「レミィ……あたし達の勝ちにょ！」
「このワタシが負けたネ……ワタシの創造したゲームで……」







倉田コーポレーション総帥倉田佐祐理は、AIR考古学管理局最高責任者ナギー（美凪）・遠野と密会していた。
「…おはこんばんちわ、ミセス・倉田」
「あははーっ ♪　佐祐理は最新技術には興味がありますが、数千年前の遺物には興味ありません ♪」
「…では、レミィ・宮内、彼女がかってAIRの地に足を踏み入れて『ごった煮モンスターズ』を生み出したとしたらどうですか？」
「ふぇ！？」
「…こちらへ」


「…では、極めて現実的な話をしましょう」
「はぇー……」
「…幻のレアカードの件です。だよもんの巨神兵、アークデーモンの水瀬秋子、エアの翼人神奈……三体の幻神竜……我々はこれを神のカードと呼んでいます。この３枚のレアカードを全て手に入れた者は永遠不敗の伝説と共に決闘者（デュエリスト）の頂点に君臨し、ヒロイン・オブ・ヒロインの称号を得ると言われています」
「聞いたことがあります ♪　神のカードと呼ばれながら、使う者次第で善にも悪にもなる ♪　一歩使い方をあやまれば相手のプレイヤーの命を直接奪いかねない禁断のカード……またの名を究極の平気 ♪」
「…そう、あのレミィですら恐れたカードです。我々AIR管理局はかって、彼女の依頼でこれを封印しました。しかし、盗まれてしまったのです 」
「ふぇ？　いったい誰に？」
「…『がお』……世界を舞台に暗躍するレアカードハンターズ、強奪したレアカードを密売し、いまではレアカードの密造にまで手を出していると噂される……レアカード窃盗集団です」
美凪はゆっくりと、佐祐理に近づいていく。
「…さらに、このカードをあなたに進呈」
「これは、だよもんの巨神兵！？」
「…盗まれたのは残り２枚のカードです。それらを取り戻すために、だよもんの巨神兵をあなたに託します」
「……このカードを囮にしろと？　そこまで佐祐理を信用していいんですか ♪　佐祐理がレアカードを取り戻しても、手放すことを拒んだらどうしますか？」
「…あなたを信じます」
「あははーっ ♪　『がお』とのお遊びは確かに引き受けました ♪」



「にょ！　この壁画に描かれた古代AIRの女王の姿は……あたし自身にょ……」
「……ティリアさん？」
「楓ちゃん、今、あたしははっきりと自分が何者なのか理解したにょ。古代AIRの時代から、千年猫耳に宿りし失われた女王の魂……それがあたしにょ」
「……まさか、千年猫耳をかぶった影響で、女王の魂がティリアさんに……」
「にょ、そんなに長い間じゃ記憶がぶっ飛ぶのも当然にょ」
「…お待ちしていました」
「あんたは？」
「…私はナギー・遠野。三千の長き月日、女王の記憶の一部を御守りしてきた者です」
美凪の右手で妖しく輝く『お米券』。
「それは千年アイテムにょ！？」
「…この千年お米券には近い未来を見通す力があります。あなたがここに来ることは解っていました。そして、新たな戦いが始まることも……」
「にょ……」
「…そう、あなたは自らこの場所を訪れ、戦いの運命を選んだのです」
「戦いの運命にょ？」
「…あなたは自分の記憶を取り戻したがっている。それには、全ての千年アイテムを集めなければいけません」
「回りくどい言い方はよすにょ！　お前はあたしの敵にょ！　それとも味方かにょ！」
「…私の千年お米券はあなたの敵ではありません。ですが、見えます。まもなくあなたの前に姿を現す敵。その者こそ新たな千年アイテムを持つ者」
「新たな千年アイテムを持つ者にょ？」
「…そして、その戦いはあなたの記憶を取り戻すための戦いとなる……」
「にょ！」」
「…広場に行ってみるといいでしょう。そこであなたの運命が切り開かれるはずです」
「どういうことにょ！？」
「…後はあなたの目で確かめるといいでしょう」



「出よ！　だよもんの巨神兵 ♪　場のモンスター三体を生贄に捧げます ♪　これが佐祐理の最終兵器 ♪」

だよもんの巨神兵　攻撃力４０００　防御力４０００

「場の二体モンスターの萌えパワーを吸収 ♪　攻撃です ♪　だよもん、エターナルワールドクラッシャー ♪」

ギュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！

「にゃああああああああああああああああああっ！」

猫瑞希LP０

「素晴らしいです♪　神のカードは残り２枚、どんな敵が立ちはだかろうと佐祐理が必ず手に入れて見せます ♪　その時こそ、佐祐理は完全無欠な真のヒロインとなります ♪　あははーっ ♪　あははーっ ♪　あははーっ ♪」



ティリアは、美凪に言われたとおり、広場に来た。
街中のテレビに佐祐理の顔が浮かび上がる。
「決闘者の諸君、よく聞いてください ♪　一週間後、倉田コーポレーションがごった煮モンスターズの大会を開催します♪　アンティルールを採用 ♪　敗者は自分のデッキの中からもっとも価値のあるレアカードを差し出さなければいけません ♪　つまり、優勝者はもっとも多くのレアカードを手に入れることができるのです ♪」
「レアカードのアンティかにょ……思い切ったことをするにょ……」

バババババババババババッ！（ヘリにのって生身の佐祐理が姿を現す）

「戦いの舞台はこの街（リーフ）全域、一週間後、この街（リーフ）はバトルシティと化します ♪」
「バトルシティにょ……」


同時刻、某所にて。
「……バトルシティがお？」
「はい、観鈴様、全国の決闘者がリーフに集まろうとしています」
「にはは、獲物が一カ所に集まってくれたらラッキーがお。面白いがお。世界に散った我が『がお』のレアハンター達を呼び戻せがお！　次のターゲットはリーフがお！　」


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