Kanon Princeess(カノン・プリンセス)
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悪の魔導師さゆりんが生み出した魔人秋子によって、地球は滅亡の危機に瀕していた。 古河 早苗が立ちはだかる。 早苗「まずこれが普通の超触角人(初音レベル)」 ボオオオオッ! 早苗「さらに、これが超触角人の限界を超えた超触角人(スフィーレベル)」 ガオオオオオオオ! 早苗「そしてこれが……」 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ! 佐祐理「ふぇ!?」 秋子「了承?」 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ! バチバチバチ! 早苗「そしてこれが……超触角人3だ!」 佐祐理「ふぇ!? 顔が異常に若返ってます ♪」 秋子「それは元からだと思いますよ、さゆりん様」 佐祐理「はぇー……触角が3本!?」 秋子「それも元からですよ、さゆりん様」 佐祐理「まあいいです……殺っちゃってください、魔人秋子さん ♪」 秋子「了承おおおっ!」 バシバシバシッ! ドカドカッ! ガココン!(戦闘音) 秋子「りょ・う・しょ・う・波!」 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン! 早苗「一度見ただけで技をコピーするなんて……」 バシバシバシッ! ドカドカッ! ガココン!(戦闘音) さらにしばらく戦闘を続けた後、元の姿に戻る、早苗 早苗「三日後、私よりもっと強い人達がやってきます。それまで待ってもらえませんか?」 秋子「……その人達はホントに強いんですか?」 早苗「ええ、それはもう滅茶苦茶強いですよ」 秋子「了承 ♪」 佐祐理「ふぇ!?」 佐祐理を無視して勝手に約束が結ばれてしまう。 そして、早苗が去った後、 佐祐理「あははーっ ♪ ダメですよ、秋子さん ♪ ちゃんと佐祐理の言うことを聞いてくれなくちゃ ♪」 秋子 「…………」 佐祐理「解りましたか、このジャム女 ♪」 秋子 「………………」 佐祐理「佐祐理の魔法で封印されたくなかったら、さっさと彼女達を殺しにいくんです ♪」 秋子「…………それより、さゆりん様、良い方法がありますよ 」 佐祐理「はぇ?」 秋子「お耳をこっちに……」 ゆっくりと秋子に近づいていく佐祐理。 ガシッ! 秋子は佐祐理の首を右手で締め上げた。 佐祐理「はぇー…………」 秋子「これで魔法は使えませんね ♪」 佐祐理「……………………」 秋子「バイバイ、さゆりん ♪」 ズドオオオオオン! 伊吹風子と伊吹公子が融合したスーパー伊吹は、あと一歩まで魔人秋子を追いつめるが、時間がきて融合が解けてしまって大ピンチに陥ってしまう。 そこに、鍵王神神奈によって超パワーを引き出された古河渚が颯爽と登場した。 渚「はっ!」 ドコオオン! 秋子「!?」 バココオン! バコオオオオン! ズドオオオオオオオオオン! 渚の超パワーは秋子を遥かに凌駕していたしかし……。 風子「フュ〜〜〜〜」 公子「ジョン〜〜〜」 風子&公子「はっ!」 超伊吹「トドメは私達が刺して……」 ベチョオオッ! 超伊吹「きゃあああああああ! 何これ……」 なんと、秋子は、超伊吹とついでに藤林涼(ピッ●ロ)を取り込んでしまった。 秋子「フフフッ……どうですか、渚さん、私の新しい姿は?……私こそが宇宙最強の存在です!」 戦いとも呼べない、秋子の一方的な暴行が続く。 早苗「鍵王神のばっちゃん! このままじゃ、渚が殺されてしまいます!」 神奈「誰がババアじゃ……」 早苗「一応原作に忠実にお呼びしようと思いまして……いけませんでしたか?」 神奈「…………まあよい。お主、さっさと助けに行って来るのじゃ!」 早苗「でも、私も二度と地上には…………」 神奈「余の命をやろう……」 バタン! 柳也「鍵王神様!?」 神奈「…………うむ、ああよく死んだことじゃ」 柳也「………………」 神奈は頭に輪がついただけでピンピンしていた。 早苗「……じゃあ、私ももう行きますね」 神奈「待つのじゃ! これを持っていくのじゃ」 神奈は早苗にリボンを二つ投げ渡す。 早苗「これは?」 神奈「うむ。これを互いに逆の髪に結ぶことで、二人で一人になって、とてつもないパワーアップができるのじゃ!」 柳也「ホントか……?」 神奈「疑うなら、お主も使ってみるがよい! 裏葉!」 裏葉「はい、神奈様」 ガチャアアアアアアアアアアン! 柳葉(柳也+裏葉)「凄いパワーだ! これなら俺も戦えるぞ!」 神奈「調子に乗るな、愚か者! 元が雑魚なお主がパワーアップしてもたかがしれておる。足手まといになるだけじゃ」 柳葉「う………………で、どうやったら元に戻れるんだ?」 神奈「何をいっておる? 一生そのままに決まっておろう」 柳葉「いっっ!?」 早苗「もしかして、鍵王神様も誰かと合体したのですか?」 神奈「うむ、実はじゃな…………」 あゆ「神奈ちゃん、綺麗なリボンしてるね」 神奈「これ! 触るでない!」 あゆ「でも、ボクの方が似合うよ、きっと。片方貸してね」 神奈「ま、待て…………」 ガチャコオオオオオン! 神奈「……ということがあったのじゃ。それまでは翼など生えてなかったのに……まあ、おかげで様々な『奇跡』を起こせるようになったのじゃがな……」 早苗「……はあ。でも、元に戻れないのは困りますね、平和になったら、渚の代わりに学校に行かなければいけないのでしょうか……?」 神奈「お主の容姿なら何の問題もないと思うが?」 早苗「そうですか?」 渚「お母さん!?」 早苗「渚! このリボンを身につけるんです!」 しかし、合体するより早く、秋子はなんと渚を吸収してしまう。 窮地に陥った早苗は、最初に秋子に殺された藤林杏と再開した。 早苗「杏さん、それをつけて私と合体して……」 杏 「ふざけないで! あたしにも委員長としての誇りがある! あなたと合体するぐらいなら、一人で戦って、秋子にもう一度殺された方がマシよ!」 早苗「杏さん! 風子さんも公子さんも……あなたの妹の涼さんも殺されてしまったんですよ!」 杏「くっ…………」 ガチャンン! 杏苗(杏+早苗)「さあ、行くわよ!」 ズドオオオン! バコオオオオオオン! 秋子「……くっ!」 杏苗「どうしたどうした、その程度なの?」 秋子「秋子ビィィィィム! ジャムになっちゃええっ!」 バビョビョン! 秋子「フフフッ……こうなったら、どれだけ強くても意味がないですね。では、食べさせていただきま……」 ドコオン! 秋子「うっ!」 杏苗「どうやら、ジャム瓶になっても強さは変わらないみたいだな」 秋子「くぅぅ……そんな馬鹿な……」 それからもいろいろありました。 秋子が、杏苗を体の中に取り込んだり、取り込まれたはずの杏と早苗が、今まで吸収された仲間を助けて秋子の体の中から脱出したり、究極の姿になった秋子によって地球が破壊されてしまったり、そして、ついに戦いの舞台は鍵王神界に移る。 早苗「はあああああああああああああああああああっ!」 互角の戦いを繰り広げる、魔人秋子と、超触角人3の早苗。 杏「負けたわ、早苗さん……あなたがナンバーワンよ……」 杏を脱帽されるほど、早苗は強かった。しかし、無限に近い再生力を持つ秋子完全に消滅させるには、どうしても一分間気を高める必要があった。 杏「一分ね……一分時間を稼げばいいのね……」 早苗「杏さん?」 杏は必死に時間を稼ぐ。 だが、早苗は超触角人の後遺症で、気を高めるどころか、元に戻ってしまった。 杏「あたしに考えがあるわ……鍵王神達! 今すぐ七つに分かれた天使の人形を集めなさい!」 早苗「杏さん、何を考えているんですか?」 杏「たまには名前もCGも無いキャラ(雑魚)にも責任をとってもらうのよ」 天使の人形の三つの奇跡の二つで、地球を再生させ、みんなを生き返らせた。 神奈「最後の願いはどうするのじゃ?」 杏「とりあえずは、これで充分よ」 早苗「杏さん、あなたいったい……」 杏「始めるわよ、早苗さん、萌え玉の用意を!」 早苗「萌え玉!?」 早苗「地球の皆さん、私に少しずつ萌を分けてください」 しかし、なかなか萌えが集まらない。 杏「いったいどうなってるのよ……」 なんと、早苗達の仲間以外、萌を分けていなかったのだ。 杏「いいから、さっさと手を上げなさいよ! このクズども!」 神奈「なんて……頼み方の下手な奴じゃ……」 地球人A「他人に頼むのになんて態度だうぐぅ! 誰が手なんかあげるものかうぐぅ!」 杏「……お願いだから、手をあげてよ……」 地球人S「お姉ちゃん、私、ちょっとだけ手をあげてみようかな?」 地球人K「やめておきなさい……」 地球人S「でも……えい!……きゃあ! 体から力が……」 地球人K「だから、やめておきなさいって言ったのよ……」 早苗「ダメです……まだ全然萌えが足りない……」 地球人N「わたしには関係ないだお〜」 地球人A「きっと、魔人秋子というの夢だったに違いないうぐぅ」 秋生「…………お前らいい加減にしろおっ!」 地球人A「ミスター秋生の声だうぐぅ!」 地球人K「ひょっとして、魔人秋子と戦ってるのは、ミスター秋夫なんだお!?」 秋生「…………フッ、バレてしまったのか。そうだ、この私、ミスター秋生だ。私が魔人秋子を倒してあげるから、お前らも少し力を貸すんだ」 杏「……ちょっと、あんた……」 秋生に軽蔑しきった目を向ける、杏。 秋生「……いいじゃないか……これくらい……」 地球人全員「秋生! 秋生! 秋生! 秋生!」 わき上がる秋生コールと共に、地球人全員の萌えが早苗に集まる。 早苗「来た来た来ました!」 早苗は萌え玉を放った。しかし、それを受け止め、押し返そうとする、秋子。 秋子「りょうしょおおおおおおおっ!(奇声)」 杏「ダメよ! このままじゃ萌え玉が押し返される…………」 早苗「くぅ……力がもう……」 杏「……そうだ! 三つ目の願いで早苗さんの体力を回復させるのよ!」 早苗「力が戻りました ♪」 秋子「ぐうううっ……」 早苗「あなたは誰よりも強かった……さようなら、今度は良い子に生まれ変わってくださいね。そして、また戦いましょう」 カッ! ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン! 「お母さん、お母さん、起きてよ、お母さん」 「…………」 小さな女の子が自分を揺さぶっている。 「…………名雪?」 秋子は目を覚ました。 どうやら、うたた寝していたらしい。 「フフフッ……」 「どうしたの、お母さん?」 「ちょっと夢を見ていたのよ……とっても懐かしい夢をね……」 「どんな夢なの?」 「フフフッ……」 秋子は笑うだけで答えない。 「さあ、夕食の支度をしないといけませんね。名雪、何を食べたい?」 「イチゴサンデー!」 「それはデザートでしょ。ちゃんとご飯も食べないと駄目ですよ」 「うう〜……イチゴサンデーをオカズにご飯を食べるよ〜」 「まったく、誰に似たのかしら、その偏食……」 もうしばらくはこのまま平穏な生活を送るのも悪くないだろう。 そう、平和に飽きるまでは平和に生きよう……飽きるまでは……。 カノン・プリンセス外伝『クラナドZ』完! 次回は無いけど予告(香里&美汐) 「……なんか凄く久しぶりな出番な気がするわ……」 「実際出番がありませんでしたからね、最近の作品は次回予告ありませんでしたし」 「……なんで、次回予告が無いのよ……」 「作品のイメージに合わないからです」 「どういう意味よ……」 「そのままの意味です。別に、次回予告を書く(考える)の面倒だから書かなかったわけではありません」 「……そっちが本当の理由ね……」 「前者の理由も嘘ではないですよ。ただ本編を書くだけで力尽きて、次回予告をプラスするために公開を遅らせるのも……といったことがあったんです」 「まあいいわよ……ところで、これは間違っても続かないわよね?」 「次回作はクラナドGTです」 「嘘!?」 「嘘です」 「………………」 「クラナドが発売でもしたら話は別ですけどね。だいたい、口調も一人称解らないで書こうというのが無理なんです」 「確かにね……ところで、ダイジェスト的に進んだのは良いとして、元ネタともっとも違うのが、良い秋子さんと悪い秋子さんに分かれなかったところね」 「秋子さんには二面性がありませんから……とても純粋な方なんですね……」 「……純粋な『悪』って奴ね……」 「いえ、善も悪もないんです。自分の欲望のままに生きてるだけです」 「……それって、悪より質が悪いんじゃ……」 「秋子さんですから……」 「そうね、秋子さんだから仕方ないわね……」 「では、次回はまた『次回予告が無い』作品になると思いますが……この辺でさよならですね」 「ええ、またね、またいつか会いましょう」 「正々堂々と試合開始!」 |