Kanon Princeess(カノン・プリンセス)
第7話「大ジャンプエビぞり大回転分身魔球」



前回までのあらすじ
「…全国大会準決勝、前回優勝者秋子(デウス)の操るあゆ(エンジェル)に、死んだ妹(栞)のために戦う香里(デウス)の名雪(エンジェル)が挑みます」

「……くっ、強い……」
「フフフ……」
「うぐぅっ ♪」
「だお!?」
「気弾だうぐぅ ♪」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

「だお…………(機能停止)」
「……飛び道具って狡いわよ……」
「フフフッ……美汐、わたしはここですよ〜」
ゴーグルをはずして、両手をひろげて叫ぶ秋子。
「恥ずかしい……いきなり、あんなことされたら普通逃げますよ」

「…さあ、ちるちる、EDを流してください」
「んにゅう」

誰に対するサービスか解らないED(デウス&エンジェル、セクシーショット?)が流れる。

「…さあ、ちるちる、このまま最終回を始め……」
「……ちょっと、待ちなさいよ」
「…香里さん?」
「これはカノン・プリンセスじゃなかったの?」
「…………」
「…………」
「…そうなの、ちるちる?」
「んにゅ、みちるに聞かないでよ、ナギー」
「…出番が欲しい?」
「そう言う問題じゃないでしょ!?」
「…じゃあ、いらない?」
「……い、いるわよ……」
「…わがまま?」
「……あなたと話すと、ホントに調子狂うわ……」
「…みちる、チャンネル変えてあげて」
「んにゅ」


「あははーっ ♪ 猫瑞希ちゃん人魂モード」
「にゃあああああっ!」
「憑依合体 ♪」


「……それも違うわよ……」
「…みちる、チ(以下略)」
「んにゅにゅ」


「もっとにゃ! もっと輝けにゃああっ!」

ゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!


「……それも違う! ていうか、同じチャンネルで時間を巻き戻すんじゃないわよ……」
「…みちる(略)」
「んにゅう」


「あははーっ ♪ 解りました、トリックが ♪ このマイク型麻酔銃で猫瑞希ちゃんを……」

プスッ!

「にゃあっ!?……また来たにゃ……(ガクッ)」
「うぐぅ、猫瑞希ちゃん?」
「犯人が解ったにゃ、あゆ警部」
「うぐぅ!? それで誰なの?」
「犯人は……あなたにゃ!」
「うぐぅ!? ボク!?」
「まず、この凶器に使われたと思われるたい焼きが……」


「この作品もいつまで続くのかしらね……」
「…高視聴率番組ですから」
「………て、そうじゃないわよ!」
「…みちる」
「何、美凪?」
「…そろそろ帰りましょう」
「うん、そうだね」
「ちょっと……」
「…では、香里さん、ごきげんよう」
「美凪、次ぎは何して遊ぶの?」
「…がおレンジャーごっこでもしますか?」
「んにゅ……それはちょっと嫌だな……」
遠ざかっていく二人(美凪とみちる)。
「……やりたいだけやって帰らないでよ……」
二人の後始末(スタジオの片づけなど)を1人でする、香里だった。



「というわけで、外国?に留学していた、新しい3人の妹です、祐一さん」
「が、がお……」
「チェキだよぉ」
「…(戦慄のダンス)」
「んにゅ」
「……いまさら、3人ぐらい増えても驚きませんけど…………秋子さん?」
「なんですか、祐一さん?」
「コレはなんですか?」
みちるを指さす、祐一
「みちるはみちるだよ」
「…私のパワーアニマルのみちるです」
「んにゅう!?」
「…冗談です」
「脅かさないでよ、美凪……」
「ホントは、じいや(執事)です」
「んにゅ……そういう設定だったよね……」
「…はい、みちる、執事の衣装」
「……美凪、これメイド服だよ……」
「…じいやの衣装はそれです(シス○リゲーム版参照)」
「んにゅうう……解ったよ、着るよ、美凪……」
「……で、アレはなんですか、秋子さん?」
祐一は今度は毛玉を指さした。
「…パワーアニマル」
「美凪は黙ってた方がいいよ……」
「ポテトはポテトだよぉ、教えて一号君」
「なんだよ、それ……」
「チェキ! 祐一君を兄チャマ一号に任命するよぉ!」
「ぴこぴこ」
「………………二号がいるのか?」
「が、がお……目立てないがお……」
「ぴこぴこぴこぴこ」
「なんて言ってるんだ、この毛玉は……?」
「…みちる」
「うん、みちるに任せて……ぴこぴここ」
「ぴこぴこぴこっ」
「ぴこぴこぴこ……なるほど、解ったよ」
なぜ、会話できるんだ!?と突っ込むべきなだろうか?
祐一はとりあえず、みちるの次の言葉を待った。
「えっと、自分の名前はポテト、兄ちゃんの13人目(アニメオリジナル)の妹だって言ってるよ」
「ほう……」
祐一はポテトを掴むとギュウウッと握りしめた。
「分身魔球!」
「ぴここここここここここここっ〜!」
いくつにも分裂しながら、ポテトは空の彼方に消えていった。
「祐一、侍ジャイアンツなんて誰も解らないよ〜」
「……エビそり魔球の方が嫌いじゃない」
「あははーっ ♪ 佐祐理は童夢くんの方が好きですね ♪」
「うぐぅ! やっぱり巨人の星だよ!」
「充分解ってるじゃないか、お前ら……」
「がお……」
(もっと目立たないと駄目……友達を作るチャンス……みすずちんファイト!)
「…ファイト?……試合開始の合図?」
「がお!? 遠野さん……心読めるの?」
「…『妹』としての必須能力です」
「……わたし、できないよ……」
「…落ちこぼれ?」
「が、がお……」
新しい妹達のやりとりを、香里は真剣な……どこか焦った表情で見つめていた。
(まずいわ、目立ちまくってる……特にあの美凪って子……)
「このままじゃ、わたし達の出番がなくなってしまいますね、香里さん」
「ええ……て!?……秋子さん……当然のように心を読まないで……」
「『妹』としての(以下略)です」
「……もうツッコム気もないわよ……」
「香里さん、食糧(出番)は限られてます、人数が多いほど1人分の割り当ては減少していきます……この場合、どうするべきだとおもいますか?」
「…………」
「口減らし(キャラを減らす)しかありませんね」
「…………殺る気なの……?」
「フフフッ……」
「…………」
香里は懐の自分の武器(バグナグ)を確認する。
殺られる前に殺る。
しかし、この相手を殺れるだろうか……?
「フフフッ……そう緊張しなくても、元から出番の少ない香里さんを殺るなんてありませんよ」
「くっ……」
そんな理由で命拾いしても喜べるわけがない。
「ここは目立つキャラを始末するべきだと……」
「…悪巧み?」
「!?」
背後を振りかえる、秋子と香里。
そこには戦慄のダンスを踊る美凪の姿があった。
「…みちる、ここで腰をこう」
「こう? 美凪?」
「ぴこぴこ?」
同じく戦慄のダンスを踊る、みちるとポテト。
「このわたしの背後を取るとは……」
「……簡単には殺れそうにないわね……魔空間(異次元)を作り出してるし……」
「あははーっ ♪ 舞、野球しよう ♪」
「ぴこっ?」
佐祐理はポテトを抱き上げる。
「……こい、佐祐理」
剣を構える、舞。
「あははーっ ♪ ハイパーポテトブラックホールボール ♪」
高速回転で超重力を作り出す、ポテト(ボール)。
「…………!」
剣を縦に構え直す、舞。

カコ〜〜ン!

「ぴここおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」


「……あの二人も手を出さない方が無難ね……」
返り討ちにあうのオチだろう。
「ここはやはり、弱いキャラから削っていくべきでしょうか?」
「……なんで、あたしを見るの、秋子さん……」
「フフフッ……気のせいですよ」
このままだとやばい。自分より弱いキャラを見つけなくては……。
名雪(親友)や栞(妹)を殺すわけにはいかないし……。
(でも、秋子さんなら名雪(娘)でも迷わずやりそうよね……)
辺りを見回すと、機械(銃)の手入れをする美汐と目が合った。
『殺る気なら相手になりますよ』
美汐の目がそう言っていた。
(アレも辞めた方がいいわね……)
まさか、自分がここで最弱などということはないだろうか……?
「あぅ〜?」
真琴ならあたしより弱い……
『『私の真琴』に手を出したら楽には殺しませんよ』
やはり、美汐の目がそう言っていた。
「うぐぅ〜 ♪」
「にはは」
余り物同士? 気が合ったのか、楽しそうにしている、あゆと観鈴の姿が目に入った。
(アレね……)
「アレですね」
香里と秋子は獲物を決定した。
「にはは」
「…この時、観鈴はまだ自分が「みすずちんファイナルピンチ」にいきなり陥っていることにまだ気づいていなかったのです。果たして彼女の運命は……今宵はここまでにしたいと思います」
「美凪、誰に言っているの?」
「…秘密です」


「あたし、眼中から外されてるみたいだよぉ。喜んでいいのかな、ポテト?」
「ぴこぴこっ」
「うん、そうだね、殺されるよりいいよね」
「ぴこっ」



次回予告(香里&美汐でお送りします)
「……ふう、なんとか原作(元ネタ)最終回までに間に合ったわね」
「ギリギリですね。それに今回、別ネタが多い気がします」
「……言われてみればそうね……理由解るの?」
「ページ稼ぎです」
「……ミもフタも無いわね……」
「単体で作品にするのは無理がある一発ネタレベルの作品をここで消費してるようです」
「でも、なんでページを稼ぐ必要があるのよ?」
「カノンプリンセスが書きにくい作品だからです。猫ライドの方がスラスラ書けて楽しいと言ってました」
「……なんで書きにくいのよ……?」
「KPの場合、元ネタのストーリーをそのまま使うわけにいかないからです」
「……なぜ?」
「元ネタにストーリーが無いからです」
「………………」
「………………」
「……否定した方がいいのかしら?」
「……無理に否定しても説得力ないかと」
「…………」
「話題変えますか。新キャラ3人についてどう思いますか?」
「……美凪出過ぎじゃないの?」
「作者の趣味です」
「…………だからって、他の2人と扱い違いすぎじゃないの……」
「観鈴さんは書きにくい、佳乃さんは愛着がわかない、みたいです。美凪さん、とても書きやすいみたいです、理……佐祐理さん並みに」
「……エア・プリンセスになる前に……なんとかしないといけないわね……」
「では、終了の時間ですね」
「そうね……ところで、あなたの最近の『最後のセリフ』かなりマニアックすぎて解りにくいような気がするんだけど……」
「そうですか? メジャーな所を選んでいるつもりですが……」
「ダグ○ムのどこがメジャーなのよ……」
「ラ○ック補佐官素敵ですね。私の理想です」
「……悪趣味……」
「ナイトウォー○ーはメジャーだと思いますが? 元はPCのDOSゲームですし……」
「充分マイナーよ……」
「仕方ないですね。今回はメジャーな作品を選びます。それで満足ですか?」
「……ホントでしょうね?」
「はい」
「……信用したわよ。じゃあ、この辺でさよならね。来週も良ければ見てね」
「来週も、メイっぱい頑張ります」


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