Kanon Princeess(カノン・プリンセス)
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「…というわけで、宣言通り始まりました『カノプリ・ラジオ』です……ぱちぱちぱち」 「……いつ宣言したのよ……」 「お姉ちゃん、細かいこと気にしちゃ駄目です」 「うぐぅ! 再開できただけ良かったと思おうよ」 「………………」 「ボク達が頑張らないと『ぱぎゅう』にこの世界(HP)を乗っ取られちゃうんだよ! 世界がスーパーピンチだよ!」 「……スーパーピンチって……あなたは向こうでも出番あるじゃない……」 「うぐぅ……それは言わない約束だよ……」 「お姉ちゃん、ぱぎゅうってなんですか?」 「うぐぅ、良い質問だね、栞ちゃん。ぱぎゅうというのは地球制服を企む悪の超生命体なんだよ!」 「…『制服』………………ぽっ」 「発音(漢字)間違えてるわよ……美凪さんもどうして顔を赤くするのよ……?」 「…制服にはロマンがありますから」 「……浪漫?」 「…男の浪漫です」 「……あなたは女でしょうが……」 「うぐぅ……ボクの話を聞いてよ……」 「私は聞いてますよ、『一応』。それで、宇宙皇帝ぱぎゅうと宇宙刑事のあゆさんが戦う話ですよね?」 「うぐぅ……勝手に物語を作らないでよ、栞ちゃん……」 「…あゆカイザー?」 「……あゆバードじゃないの?」 「違いますよ、雪国準急あゆガインですよ!」 「白い翼にのぞみを乗せて! 回せ平和のたいやき! 雪国準急…………て、違うよ……何をやらせるんだよ……」 「のってたじゃないですか」 「うぐぅ、ついのせられちゃったんだよ……」 「…敵は三次元人、結婚式のセル画でおしまい……」 「……いっそのこと、あゆガイガーでもいいんじゃない? 機械の体になれるわよ」 「…あゆドラン……金ぴか(金粉コーティング)のあゆさん…………ぽっ」 「……だから、なんで照れるのよ……悪趣味ね……」 「うぐぅ! 酷いよ、二人とも……」 「お姉ちゃん達解ってないですね……時代はボーイズラブなんです! 私はあゆオンを推奨します! ショタ狙いであゆデェッカーというのもあります」 「栞ちゃん、ボク、女の子なんだけど……」 「男装というのもありです!」 「うぐぅ!?」 「…………はあ、もう好きにしていいわよ」 「…香里さん」 珍しく真剣な表情の美汐。 「……何よ……?」 「…どうしてあゆガーンというアイディアを誰も出さないんでしょうか?」 「………………」 「…ダ・あゆとするべきでしょうか?」 「……歴史(記憶)から抹消したいからよ、あの作品は……」 「…アメコミアイキャッチ……変態スーツ……電波ヒロインだったから?」 「……セブンチェンジャーだけは格好良かった(笑えた)けどね……」 カリカリカリカリカリカリカリ! 「あゆさんは『受け』ですか? 『攻め』ですか?」 「うぐぅ?」 いつのまにか栞は創作活動に専念していた。 「栞……」 「あ、お姉ちゃん、ここのベタ塗って」 「……漫画描くのはいいけど……その趣味どうにしかしなさいよ……」 「そんなこと言うお姉ちゃん嫌いです!」 「………………」 「…栞さん、そこのシーンはもっとコマを大きくした方がいいと思います」 「え? こうですか?」 「……漫画講座始めないでよ……」 「あははーっ ♪ あははーっ ♪ あははーっ ♪」 「うぐぅ!? その笑い声は!?」 「…理奈さん?」 「あははーっ ♪ 違いますよ、佐祐理ですよ、佐祐理 ♪」 「……どっちでも大差ないじゃない……」 「あははーっ ♪ そんなこと言う人嫌いです ♪」 「それは私のセリフ……」 「あははーっ ♪ 栞さん盗作はいけませんよ ♪」 「え?」 「すでにこういう作品があるんです ♪」 チャチャララ〜 ♪ チャチャチャチャッ ♪ 襲いかかる野犬、怪しい黒い久瀬 ♪ 月明かりの学園を生徒会が狙ってる ♪ 緑のリボンに魔法を込めたら、夜を越えて変身です ♪ あははーっ ♪ いつか世界が佐祐理の物になるまで ♪ 例え他人の命が何百万失われても ♪ そうさ、誰も佐祐理を止められない ♪ 魔法の力が奇跡を呼ぶのさ ♪ 完全無欠の魔法少女さゆりん ♪ 「……魔法超特急さゆりん……作者倉田佐祐理……?」 「あははーっ ♪ すでにアニメ化も決定しています ♪ OPもさゆりが自分で歌ってます ♪ BS−カノンで11月から毎週金曜18時半から放送開始です ♪」 「うぐぅ? BSって何?」 「……BSデジタルどころか、普通のBSも無いわよ、ここ(水瀬家)には……」 「ふぇ!?」 「うち(美坂家)にもないよね、お姉ちゃん……」 「あははーっ ♪ 佐祐理としたことがケアルミスでした ♪ てっきりどの家にもあるのが普通だと思ってました ♪」 「……ブルジョワ(お金持ち)……」 「お金持ち嫌いです!」 「うぐぅ? ブルジョワって食べ物?」 「あははーっ ♪ というわけで、残りの時間は魔法特急さゆりのラジオドラマです ♪」 「なっ!?」 「うぐぅ!?」 「私の作品のが面白いのに……」 「…………クイックイッ!(戦慄のダンス)」 驚く二人、悔しがる栞、暇なので意味もなく踊っている美凪。 「では、スタートです ♪」 「あははーっ ♪ マジカ〜ルステッキ ♪」 「だお!? それは剣だお!」 「縦一文字斬り ♪」 スパン! 「だおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!(大爆発)」 「横一文字斬り ♪ ♪」 ズバン! 「うぐうううううううううううううううううううううううう!(大爆発)」 「十文字斬り ♪ ♪」 ズバッ! ズババッ! 「……嫌いです!(大爆発)」 「真っ向空竹割り ♪」 ズバババババアバババババババッ! 「あうううううううううううううううううううううううううう〜!?(大爆発)」 「あははーっ ♪ これで悪(恋敵)は全て滅びました ♪ 舞と祐一さんと三人で幸せに暮らせますね ♪」 魔法超特急さゆりガイン 完 「…ホントに超特急で終わっちゃいました」 「………………」 恋敵(ヒロイン)扱いされなかったの(命拾いしたの)を喜ぶべきなのか、悔しがるべきなのか悩む、香里だった。 「あ、もうこんな時間です ♪ 佐祐理は皆さんと違って忙しいからもう帰りますね ♪」 「……何よ、あたし達とは違うって……」 「あははーっ ♪ 佐祐理はこれから猫ライド(水曜18時)、シャーマン佐祐理(水曜18時半)、テニスのお姫様(19時)、佐祐理の碁(19時半)と番組の収録が立て込んでるんですよ ♪ 水曜日は大忙しです ♪」 「うぐぅ! そういえばボクも番組に出ないといけなかったんだよ」 「……いいわね、出番があって……」 「あははーっ ♪ 今度の猫ライドには香里さんの出番も僅かにあったはずですよ ♪」 「ホント!?」 「理奈は嘘つきませんよ ♪」 「……さあ、さっさと行くわよ」 「あ、お姉ちゃん……」 高速で姿を消す三人。 「…………」 「…みんないなくなっちゃいましたね」 「仕事(出番)のある人嫌いです……」 「…ちなみに、テニスのお姫様と佐祐理の碁は放送未定(SSになる可能性無し)です」 「まあ、どっちも作者がちゃんと元ネタ読んでませんから当然といえば当然ですね」 「…碁(誤)は二重の意味でやばいですから……」 「同じような理由で、カノひなとか、がおレンジャーも駄目ですね」 「…でも、牙吠ネタはやります。そうしないと……」 「そうしないと?」 「…神尾さんに使い道がありません!」 「……ああ、そうでしたね……使い道無い(書きにくい)んですよね、観鈴さんって……AIRのメインヒロインのはずなのに……」 「…『がお』しか個性が無い人ですから……」 「そこまで、はっきりとホントのこと言うと可哀想ですよ」 「…ホントのことですから…………どうやら、お時間のようです」 「そうですね。私と美凪さんの二人で進行するのも無理がありますし……」 「…意外(マイナー)なカップリング?」 「わ、私にそんな趣味ありませんよ……お姉ちゃんと違って……」 「…や○い好き?」 「格調高くボーイズラブと言ってください!」 「…少年愛? ショタコン?」 「違います! 美少年同士で愛し合うんです! 例えば祐一さん×北川さんとか……」 「…『美』少年? 顔無し(祐一)とCG無し(北川)が?」 「う…………」 「…美少年というのは国崎さんのような人のことを言うのです……えっへん」 「……少年じゃないです、あの人は……」 「…ビジュアル系浮浪者?」 「……自分の恋人をそこまで言いますか……?」 「…ヒモ(恋人)?」 「……もういいです……」 「…では、終わりにします……さよ……」 「待ってください!」 「あなたは!?」 「…セリフだけだと栞さんと区別の付きにくい美汐さん……」 「ニュアンスが違います。栞さんは甘えた感じ、私はクールです」 「…ジャンプの昔の漫画? クールクールクール?」 「一人称も同じだからかなり紛らわしいです」 「真のファンなら区別が付くはずです」 「…で、何しに来たんですか?」 「最後のシメは私の仕事です。この前(KP8話)では、舞さんに譲りましたが……」 「そのためだけにわざわざ来たんですか?」 「無論です!」 「出番に飢えてますね……」 「香里さんと一緒にしないでください! 私はこの後、猫ライドに『メイン』で出なければいけないのに来てるんです!」 「……お姉ちゃんよりもっと飢えてるんですね……」 「…で、終わらせていい?」 ホントにクールなのは常にマイペース、感情を乱さない美凪ではないかと、栞は思った。 いや、クールというより、何も考えてないだけなのかもしれない……。 「どうぞ」 「…KPの復活、アイディアだけはある新作品、そして猫ライド……どの作品がこのHPのメインになるかはまだ誰も知りません……では、次回がどの作品になるか解りませんがまたお会いしましょう……」 「私(栞)の出番がある作品ならどれでもいいです」 「明日を目指してゲットゴール!」 |